お悩みマンの未来日記

今感じたことを未来につなげるために、1人の働き人として役立つ記事を発信します。

読書備忘録2 「ほしい未来」は自分の手で作る

みなさんこんばんは。今回紹介させていただくのは、本はこちらです。

 

「ほしい未来」は自分の手でつくる (星海社新書)

「ほしい未来」は自分の手でつくる (星海社新書)

 

 

私も会社に入ってキャリアを積み重ねていくことへの疑問を感じていた時に、誰かに作ってもらうのではなく自分自身で作っていくことの大切さに気付けた本です。

 
著者の鈴木菜央さんは、NPO法人グリーンズの代表であり、ウェブマガジン「greenz.jp」を発行して
いる方であります。
グリーンズでは、ソーシャルデザインを起点とした本の出版、各種イベントを手がけているようです。
 
かくいう私も、以前green drinks Tokyoのイベントに参加したことがあり、コミュニティづくりというところに興味を持っていたところがあります。
コミュニティつくりに興味のない方でも将来に不安があって、何かを始めてみたいと思う方にもオススメです。
 
 
ソーシャルデザインとは
鈴木さんの思い描くソーシャルデザインとは、
自分の思い描くほしい人生を明らかにし、その中に仕事(働き方)や暮らしをつなげ、ほしい社会をもデザインしていくことで、ほしい未来を形つくること。
簡潔に言えば、このようなイメージでしょうか?
 
 

ほしい未来の作り方とはまずは自分ごとから始めてみる。

未来と聞くと、あまりにも先のことすぎて思考停止になってしまいますよね。でもそんなことはないんです。鈴木さんは、こう言っています。
 
 

*1

 

 
ここでのポイントは、何とかしたいという思う身の回りの課題です。
僕は、掃除が苦手なのでそういうコンサルタントみたいな人がいたらなって思うし、(そういう人ってなかなか探してもいない)自分がもし掃除コンサルタントになって、掃除の考え方を少しでもよくできるように、とか思ったりしてますが、
 
このように、身の回りにある些細な出来事を自分のこととして捉えられるかが、出発点になる気がしています。
 
著書の中では具体例として紹介されている「HUBchari」を運営している川口加奈さんのエピソードが心に残ったので、以下お話ししたいと思います。
 
この「HUBchari」は、有料のレンタサイクルシステムなのですが、そのスタッフの人達がホームレスや生活保護受給者と呼ばれている人たちなんだそう。
彼女は、中学生のときにホームレスの炊き出しを手伝ったことがあり、その時にホームレスの人達と接するようになり、そんなホームレスの人達が自転車の修理に長けていることに気がついたと同時に、放置自転車の存在を知り、その2つの課題を同時に解決する事業としてこの「HUBchari」の構想に至ったんだとか。
生活保護やなどは、今現在社会問題化しており、地方や国の財政を圧迫しています。彼らが自立する手段を自分ごと捉えて、生み出す力は多くの人に自立と勇気を与えるんではないでしょうか。
 
 
 
こうして見てみるとほしい未来とは、自分が起点となってほしい社会、望む社会を作り出すことの先にあるような気がします。
 
またこの「自分ごと」の始め方について、鈴木さんはこう言っています。
 
「ほしい社会」「ほしい未来」を作ろうと思えばこそ、まずは目の前の自分の人生に集中しましょう。「社会」は自分よりとてつもなく大きなものだし、「未来」はまだ見ぬ世界です。あまりそこにとらわれすぎると、足元がおろそかになり、自分を見失ってしまうことになりかねません。だから、社会をコントロールしようと思う気持ちは持たず、自分の人生に集中しましょう。
 
ほしい社会をつくることはなりたい自分になる。ほんとに答えはシンプルなものだと思います。
 
 
なりたい自分になるために 自分との対話を大事にする。
 
 ここでは常識という言葉がキーワードになります。よく言う、いい大学に入り、いい会社に入り、何歳までに結婚してなどという。これがよく言う日本家族の一般的な常識となるでしょう。
でも本当にそれが望んでいるものなのか?もしそれに蓋をしてしまっているとしたら、
 
 鈴木さん曰く、自分自身には2つの側面があり、一つは自分を外側から見た見る「社会的な自己」ともう1つは、自分の内側にいる「本当の自己」があるとしており、この「本当の自己」を「自分の中のこども」とし、この「こども」に話しかけることを常としているようです。
 
 この本にも引用がありますが、スティーブジョブスの言葉が収録されています。有名なスタンフォード大学での「点と点をつなぐ(connecting the dots)」です。
 
あなた方の時間は限られています。
だから他人の人生を生きて時間を無駄にしないでください。
ドグマ(常識や既存の理論)にとらわれてはいけない。それは他人の考えに従って生きることと同じです。
他人の考えに溺れるあまり、あなた方の内なる声がかき消されないように、そして何より大事なのは、
自分の心と直感に従う勇気を持つことです。
あなた方の心や直感は、自分が本当に何をしたいのかもう知っているはずです。
ほかのことは二の次でかまわないのです。

 

 
 この内なる声に耳をすませて、行動を起こすこと、
 
 本書では、鈴木さんがこれまで歩んできた経験とそこからの対話の物語の変遷が非常にストレートな文体で楽しめることだろうと思います。その点と点が線となってつながるように。
 
 今回は、主にこの本から見える自己実現について書かせていただきましたが、本書では冒頭紹介したソーシャルデザインの考え方も紹介されています。
 
  1. まず「自分ごと」からはじめる
  2. 人間の行動を変える「楽しさ」という力を活かす
  3. 小さくはじめる
  4. 淡々と続く仕組みをつくる
  5. お客さんを、「参加者」にする
  6. 「弱いリーダーシップ」を発揮する
  7. ビジョンを共有する
  8. .活動を生態系化する
 
 詳しくは本書を読んでみてください。
 
 この本があなたの人生に一筋の光が与えてくれることを心より祈っています。
 
 最後までお付き合い頂きありがとうございました。
 
 

 

「ほしい未来」は自分の手でつくる (星海社新書)

「ほしい未来」は自分の手でつくる (星海社新書)

 

 

スティーブ・ジョブズ名語録 (PHP文庫)

スティーブ・ジョブズ名語録 (PHP文庫)

 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

*1:もし、この社会(あるいは世界)に暮らす人全員が、自分が幸せになるために、自分が「これだけはなんとかしたい。」と思う身のまわりの課題の解決に取り組んだら…。しかも、仲間と共に、楽しく解決していったら…。

 

それだけで、社会を覆う数々の課題は、ことごとく解決していくんじゃないでしょうか?