揺るぎない目標を持つことで得られるもの
誰かの背や輪の中にいさえすれば何となく安心だった。
心の中できゅぅと締め付けられる苦しさも同時に感じていた。
早く大人になりたい。自由な翼を持ってどこかに飛んでいきたい。
僕は、今いつの日か夢見ていた大人になっている。明日の保証は決してない。しかし別の安心感をまた抱いている。
自分の目標に真っ直ぐ向かっているという安心感だ。この安心感は、何となくではなく、強く揺るぎないものになっている。
翼はまだ大きくもないけれど。
【解説】
高校や大学では、部活やサークルに所属していました。どこかに所属している状況は、そこにいさえすればとりあえずの安心感を得ることができました。どんなに影が薄かろうとも、所属からはずれれば、ハブられると思っていたんだろうと今では思います。
やはりすごく他人の目を気にして生きていたんだろうと思います。
社会に出たとき、初めてこの先やっていけるのかという不安を抱きました。大人になったら、自分の人生の軌道を自らの行動でつかみとっていかなければならない。そんなことを初めて知りました。
会社員だからと言って、身分を保証されているわけではない。そんな危機感から自分で稼ぐための取り組みを色々とやってみたものです。
しかしながら、どれも長続きせず、向いてないと言い訳ばかりしていました。不安はさらに増幅するばかりです。
色々と考えてみると、今後に役に立つかもしれないという基準で物事を選んでいたような気がします。
色々と経験してみてわかったのは、自分が本当にやりたいと思うこと。その直感を信じて行動してみよう。それが一番納得間があるような気がするのです。
確かに今後に役に立つことをやるのも重要です。しかしそれは一旦すみっこに置いて、やりたいことを思うままにやるという気持ちも同時に重要なんだと思うのです。
むしろそちらの方が自分の人生が前に進んでいる感覚があって、より毎日が充実しているような気がしています。
人生は、納得間のある目標によってある意味支えられているのかもしれません。