あるべき足元を見て感謝する。
ある日僕は、とあるセミナーで出会った方とアポイントを取り、カフェで色々な話をさせてもらった。
色々と話し込むうち、なぜだか僕は「この先の将来がとても不安なんです」と漏らした。
相手の方は、「そんなに悲観的になることないんじゃない?」として、自分がこれまで経験した途上国での旅行経験を話された。
明日の食べ物にも困る、そんな状況で生きざるを得ない彼らに比べて、日本で生きている自分たちがいかに幸せかに気づいたのだそうだ。
僕も海外旅行の経験があるから、日本がいかに恵まれているかをとても感じることができた。
僕は何に対して不安なんだろう?彼の国の人はこんな状況を見てなんて言うだろうか?
「そもそも僕ら日本人は世界で見れば、日本で生まれただけで勝ち組とも言える。」と話されていた。
僕は勝ち組と負け組に分ける議論があまり好きではないが、この言葉は自分の心にストンと落ちてきた。
すでに土台は用意されているというものに気づかず、ときおり傲慢になってしまったりする。やはり謙虚な姿勢と感謝を忘れてはいけない。
これからの自分を難しく考えていた自分は、凝り固まった思考を少し解く。歪ませていた顔からふと力が抜けた。拍子に「な〜んだ!」という声が漏れた。少し明日からの希望が持てた瞬間でもあった。