人生を変えるために
いつだって、このくだらない人生を変えたいと強く思っていた。
強くなりたい。強くなって周りを見返したい。そんないっぱしの反骨精神だけは人一倍あったような気がする。
変えるために、色んなことに飛びついた。思えば単なる僕はおいしそうな餌に食らいつく一匹の魚に過ぎなかったのだろう。
出会いによって、人生はよくも悪くも変わる。結局は、そこで自分がぶれずに考えられるかなんだと思う。
これをやるんだという強い羅針盤のようなものが…。
【解説】
20代前半から半ばの頃は、確かに色々なトライをしたような気がします。その中で失ったものもたくさんありました。でも何とかして人生を変えたかったんです。
でも当時の僕は、何がやりたいことなのかがわからなかったんです。
確かに人との出会いは、僕が今まで気付きもしな知かったことを教えてもらったりしました。
本との出会いも重要なことです。本を手に取ったことで、学ぶことの大切さを教えてもらいました。
しかし人に会えば会うほど、本を読めば読むほど一層わからなくなりました。
そんなときでした。知り合いの人に「興味を持ったことをとりあえずやってみたらどうですか?」と言われました。
最初は半信半疑でした。これが将来どんな役に立つのか?僕はそれがばかり考えていたから。やっているうちも不安でした。
思えば、他人ばかりを見て、自分を大事にすることをおろそかにしていたんだと思います。
「他人は他人。自分は自分」これはまさに真理をついていると思います。
自分を理解すること。そうすることで明確にこれという目標ができた。少しずつ不安も解消されつつあります。
もう周りを見返したいなんか思わなくていい。むしろ他人に痛みにそっと寄り添ってあげる自分になりたいんだと強くそう思うのです。