一瞬の出来事とその後に繋がる分かれ道
僕が今の会社に入ることになったきっかけは、ある人の一言に尽きる。
僕は学生時代、喫茶店でアルバイトをしていた。
ある時、女性の保険の営業マンが店内に入って一言、こんな言葉を漏らした。
「なんて素敵なお店なんだろう。」
僕は何故だか、その言葉にひどく心を動かされた。
「喫茶店」という空間創りがこんなにも人を動かす力があるんだと、
面接でこのエピソードを話したところ、ヤル気がありそうだという理由で内定を頂いた。
このエピソードを披露したのは、後にも先にもこの1回だけだった。
話題づくり・・・
そう捉えられてもやむを得ないが、当時の僕は「内定」という目に見えたゴールを得るのに必死だった。
入社してから僕の理想だった「空間創り」という仕事は、半年で木っ端微塵に打ち砕かれていき、部署移動を得て、その理想すら忘れてしまっていたこともあった。
何故だか今の会社にすごく目に見えない「縁」を感じている。
バイトしていた喫茶店で感じたあの出来事、
あれが無かったら僕は今頃どこで、どうしていたのだろう?
あのとき感じたまっさらな気持ち、心がぐっと動かされた体験。
そんな一瞬のきらめきを忘れずにいたいと思う。
皆さんは、最近「心が揺らぐ、動かされた」経験はありますか?